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日本救急医学会 研修医・学生セミナーに参加しました!

平成29年7月15日、TKP御茶ノ水カンファレンスセンターで開催された日本救急医学会主催の「第6回 臨床研修医・医学生のための救急セミナー」に澤田悠輔先生がスタッフとして参加しました。

以下、澤田先生からの報告です。

澤田です。
平成29年1月より、日本救急医学会 学生・研修医部会設置運用特別委員会の委員を務めております。

このたび、同委員会が主催する「臨床研修医・医学生のための救急セミナー」にスタッフとして参加しました。

本セミナーは救急医学に興味のある臨床研修医および医学生を対象としており、クイズ大会とワークショップを通して、救急医学の魅力を伝えることを目的としています。

クイズ大会では、外傷・集中治療・ERの3つをテーマとして、症例をベースとしたクイズに各チームで取り組みます。

私も1チームのファシリテーターを担当しましたが、非常に熱心にクイズに取り組むチームで見事優勝することができました!(優勝賞品は代表理事のサイン入り「救急診療指針」でした!私も欲しい笑!)

ワークショップでは、「救急医のキャリアパス」をテーマに、施設や経験年数、スペシャリティの異なる救急医の先生方からの講演と受講生からの質問がありました。

プロフェッショナルな救急医が、ERやICUから、手術室、病院前救急(ドクターカー/ドクターヘリ)、災害医療、さらには研究や教育など多彩な面で活躍をしていることがよく分かるワークショップでした。

スタッフとしての参加ではありましたが、本セミナーを通して自分自身としても改めて救急医学の魅力を学ぶことができたように感じました。

救急科専門医は全国に4302名(2017年6月8日現在)いますが、まだまだ救急医が足りているとは言い難い状況です。

こうしたセミナーを通して、救急医を目指す学生・研修医が増えてもらえるよう、今後も微力ながら活動して参りたいと思います。

本セミナーは来年度も開催予定です。こうしたセミナーの情報は、日本救急医学会が作成している「救急医を目指す君へ」HP (http://qqka-senmoni.com/)に掲載されています。

救急医を目指す学生・研修医の皆さんはぜひ「救急医を目指す君へ」HPを御覧ください。(当センターの青木先生、村田先生、市川先生、澤田の記事も掲載されています。)

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国内留学の報告です!

平成29年7月13日、さいたま赤十字病院・高度救命救急センターに国内留学されている当センターの村田将人先生から留学の経過報告を頂きました。
以下、村田先生からの報告です。

村田です。
今年の4月から、さいたま赤十字病院の救急医学科・高度救命救急センターで国内留学をさせて頂いています。

さいたま赤十字病院の救急医学科は全国でも有数の外傷・中毒診療の実績を誇り、また古くから集中治療も大変アクティブに行われている施設です(ICUはほぼ全例で救急医学科の主科管理になります)。

また、昨年4月より開始されたドクターカーは24時間運航しており、病院前診療から集中治療、退院までを、同科で継続して診ることが出来る点も大変魅力的な施設です。

国内留学を開始してから3か月が経ちますが、この年になって刺激的すぎる経験の連続で、改めて救命・集中治療の楽しさ難しさを感じ、また自分の勉強不足を実感する日々です。

救急医学科の皆さんにも沢山ご迷惑をおかけしていますが、皆さん優しく本当に楽しく気さくで、何より救命救急に対して物凄く真摯です。常に患者さんにとって100点の診療を目指して、何をすれば良いのかを考えています。

症例も非常に多く経験でき、群馬県の3倍の人口を誇る埼玉県なだけに救急搬送数も3倍以上です。また、外傷や中毒等の症例はさいたま市外からも続々と搬送され、頭部、体幹、四肢といった全身に及ぶ重症外傷(多発外傷)のマネジメント、緊急手術やIVR等の根本的治療、ICUでの急性期管理といった、まさに救命の要となる診療を学ぶことができております。

こうした経験を必ずや群馬での診療、救急医療に活かせるよう、さらに気合いを入れて残りの3か月を過ごそうと思います。

記事を書いたこの日はドクターカーの初独り立ちで、たまたま見学に来ていた群馬大学出身の研修医の先生と記念に写真撮影をしました。

群大病院で若手の皆さんが獅子奮迅の働きをしていると聞くにつれ、負担をかけて申し訳ない気持ちと、頼もしく嬉しい気持ちになります。悔いのない留学にするよう残り半分を過ごします。

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群馬DMAT研修に参加しました!

平成29年7月8日(土)、前橋赤十字病院で開催された第5回群馬局地DMAT研修に当センターから大嶋清宏教授、一色雄太先生、澤田悠輔先生、寺島俊太副看護師長が参加しました!
大嶋教授はインストラクターとして、その他のスタッフは受講生として参加しています。

研修は群馬県内の各災害拠点病院からインストラクター、受講生(医師、看護師、業務調整員)が集まり、2日間にわたり行われました。

DMAT(Disaster Medical Assistance Team)とは災害派遣医療チームのことで、災害拠点病院である当院には多くのDMAT隊員が勤務しています。

災害は発生地域により「局地災害」と「広域災害」の大きく2つに分かれますが、今回の研修は群馬県内で発生した局地災害に対応するDMAT隊員を養成する研修になります。

研修内容は主に講義と実習に分かれており、災害医療の概論や、無線の使用方法、トリアージ方法など災害現場で必要な知識・技術を学びます。

特に研修の最後には、局地災害における現場救護所を想定した総合訓練を行い、研修で学んだ内容を活かして活動を行いました。(写真は総合訓練の様子です。)

今回の研修により、受講生の3人は群馬DMATとして県内の局地災害に出動できるようになります。

当院の他のDMAT隊員とも協力して、災害時には迅速かつ適切な活動ができるよう、今後も日々の臨床や訓練に努めていく所存です。

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救命救急センターカンファレンスを行っています!

平成29年6月19日、救命救急センターカンファレンスが行われました。

当センターでは毎週月曜日にスタッフ全員によるカンファレンスを行っています。

このカンファレンスは、感染制御部・総合診療部の先生方と合同でカンファレンスを行っており、他部署も含めた様々な医師の視点を患者さんの診療に活かしています。

カンファレンスでは、研修医からシニアレジデント、教授までカンファレンスに参加している全員が必ず発言しています。

当センターは若手スタッフが多いこともあり、学生や研修医からは院内でもディスカッションが非常に盛んな診療科という評判があるようです。

臨床実習で当科をローテートしている学生にもカンファレンスに参加してもらっており、6年生には患者さんのプレゼンテーションも行ってもらっています。

また、カンファレンスの最後には1週間で経験した希少な症例や日常診療で遭遇する典型的な症例を再度検討、振り返りも行っています。

6月19日から23日まで、当院では医療安全週間が開催されており、当センターの取り組みのについてポスターを掲示していました。

このような他部署とも合同で行うカンファレンスは医療安全の観点からも非常に重要と考えております。

今後も当センターでは、患者さんの診療に貢献するための取り組みに日々努めていく所存です。

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HAEフォーラム in 群馬が開催されました。

平成29年6月16日(金)、本学臨床中講堂にて第1回 HAEフォーラム in 群馬が開催されました。
今回は、当センターの澤田悠輔先生が一般講演を行いました。

遺伝性血管性浮腫(Hereditary angioedema; HAE)は、補体第1成分阻害因子(C1インヒビター)の遺伝子異常により、ブラジキニンが異常産生されることで、全身の血管透過性が亢進される病気です。
具体的には皮膚、消化管粘膜、気道粘膜などに突然に(発作性)、繰り返し(反復性)の浮腫を生じますが、特に喉頭浮腫による窒息や腸管浮腫による腸閉塞の危険性があることから、救急領域では特に迅速な処置が必要とされています。

しかしながら、疾患頻度は約5万人に1人と、非常に稀な病気であるため、そもそも医師の間でも約45%程度しか知らないという調査結果もあります。
上記のようなHAEの急性発作に対しては、C1インヒビター製剤が唯一の有効な薬剤ですが、常備されている医療機関が少ないため、医療機関同士の連携や医療者間のHAEについての理解が重要だとされています。

今回のHAEフォーラムでは、HAEについての理解を深め、HAEを疑う患者さんがいれば適切に治療ができるようにすることが重要と考え、救急科だけでなく、皮膚科・耳鼻咽喉科・歯科口腔外科の先生も多数参加されていました。

澤田先生からは当院で経験したHAEの症例について、考察を踏まえながら発表をして頂きました。

また、今回のフォーラムでは大阪警察病院 ER・救命救急科から廣瀬智也先生に「HAEを知ること・疑うこと・地域で取り組むことの重要性」という演題で特別講演を行って頂きました。
廣瀬先生は大阪府内の救命救急センターと協力して、HAE患者さんを探すための前向きスクリーニングの臨床研究を行い、3年間で3人の新たなHAE患者さんを診断されています(Hirose T, et al. Medicine 2017;96(6):e6109.)

廣瀬先生の努力により、大阪府内でHAEの理解が広まり、さらに新たにHAE患者さんが診断されるようになったという講演をお聞きし、地域の医療者や病院が連携してHAE患者さんの診療に当たることの重要性を痛感しました。

上記の通り、HAEは稀な疾患で疾患認知度も高くないことから、診断に10年以上かかったという報告もあり、実は見過ごされている患者さんが数多くいる可能性が指摘されています。
こうした研究会を通して、HAEに対する医療者間の理解を深めることで、HAE患者さんの診断や治療に役立てることに繋がれば幸いです。


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