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教育

院内救命講習

Basic Life Support

院内救命講習は、日本蘇生協議会(JRC)ガイドライン2020に基づいた、成人に対する一次救命処置(BLS;Basic Life Support)を学んでもらうための講習です。
BLSは、医療器具や医薬品を用いずに行う救命処置であり、胸骨圧迫、人工呼吸及び自動体外式除細動器(AED)の使用法を学びます。
当院では2005年から院内救命講習を開催しており、当センターの医師・看護師を中心に、インストラクターが指導を行っています。BLSは一般市民にも行える救命処置であるため、受講生は当院の医師・看護師など医療スタッフだけでなく、事務系職員や学生等も対象としています。

群馬大学新入生対象PUSH講習

当教室では2018年度より群馬大学全学部全新入生に対して心肺蘇生法の講習を行っております。本活動は群馬PUSH(PUSHプロジェクト)の協力を得て行われております。PUSHプロジェクトは胸骨圧迫(心臓マッサージ)だけの誰でもできる心肺蘇生の普及を通じて、突然倒れた方を救命できる地域づくりを目指しことを目的としています。2018年は2日間にかけて合計1142名に対しての心肺蘇生法の講習を実施しました。

医学生対象JPTEC ミニコース

Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care

JPTEC(Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care)は、病院前における外傷患者対応について、習得すべき知識と体得すべき技能が盛り込まれた活動指針です。
JPTECに基づいたoff the job trainingのためのコースとして、プロバイダーコース、ミニコース、ファーストレスポンダーコースが設けられています。
ミニコースは、救急を専門としない医療従事者が、「チーム医療の一環として、病院前の外傷救護活動を体験・理解する」ことを目的としており、短時間でJPTECに基づいた病院前外傷診療のエッセンスを学ぶことができます。
当教室では、2018年5月から当院救命救急センターで臨床実習を行う医学部医学科4~5年生を対象にファーストレスポンダーコースを定期的に開催してきました。2022年1月からはファーストレスポンダーコースをミニコースに変更し、現在も定期的に開催しています。
当教室でのミニコースの特徴として、前橋市消防局を中心とした群馬県内の救急救命士の方々にインストラクターとして参加して頂いている点が挙げられます。外傷現場で実際に活動している救急救命士の方々から医学生に直接指導して頂くことで、医学生が将来にわたって病院前診療を理解する基盤となることを期待しています。

G-GATE

Gunma General Assessment Training for Emergency

主に群馬県内で働く研修医を対象として、重症外傷初期診療コース、蘇生・急変対応コース(成人、小児)、救急超音波コースの3項目についてシミュレーターを用いたハンズオンセミナーを行ない、重症患者対応のスキルアップを図っています。
コースの特徴としては、集中的なハンズオンで個々のスキルを磨き、シナリオトレーニングで獲得したスキルを実臨床で活かすという流れを徹底して行うことです。
2016年から開始し、県内様々な医療機関の研修医や内科・麻酔科専修医、診療看護師等、幅広い医療関係者の方々からもご参加頂いております。

群馬大学ICLSコース

Immediate Cardiac Life Support

ICLS(Immediate Cardiac Life Support)コースは日本救急医学会が開発した医療従事者のための蘇生トレーニングコースです。
緊急性の高い病態のうち、特に「突然の心停止に対する最初の10分間の対応と適切なチーム蘇生」を習得することを目標としています。
具体的には、成人に対する一次救命処置(BLS;Basic Life Support)に加えて、医療関係者が各種の医療器具や緊急医薬品を用いて行う救命処置である二次救命処置(ALS;Advanced Life Support)を学んでもらっています。
当院では2009年から群馬大学ICLSコースを開催しており、インストラクターは当センターの医師・看護師中心に、受講生は当院の医師・看護師・研修医などの職員を対象としています。
当院のスキルラボセンターを会場に、受講者は少人数のグループに分かれて実習を行い、蘇生のために必要な技術や蘇生現場でのチーム医療を身につけます。シミュレーターを使用することで、実践的な状況を想定した実習内容になっています。

日本母体救命システム
J-MELSコース

Japan Council for Implementation of Maternal Emergency Life-Saving System

日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS : Japan Council for Implementation of Maternal Emergency Life-Saving System)が主催する母体救命のためのトレーニングコースです。同コースは妊産婦死亡を減らすために、産婦人科医師のみでなく、救急医、麻酔科医、コメディカル等との協働及びそのための実践をシミュレーションするコースです。妊産婦急変を早期に認知するためにはどうすればよいか、生理学的徴候に注意を払いつつ診療する手順を学びます。尚、ベーシックコース講習会では、妊産婦・産褥婦の病態の特殊性を考慮した心肺蘇生法等について、書籍『母体急変時の初期対応』に沿った実践的なトレーニング(産後の出血性ショック、肺塞栓症、脳血管障害などの場面を設定し、各疾患での母体の救命処置の実技等)が行なわれます。
同コースは当院産婦人科教室の先生方主導で展開されており、当教室では全身管理医としてコースの運営に参加協力しています。院内からだけでなく、近隣の分娩施設のスタッフ方にも参加いただいています。